ギャップは成長できるチャンス

仕事には、理想とするものと現実とにギャップがあるものだ。例えば自分では完璧と思える成果を出しても、望むような評価が得られないことがあったり、思った通りにいかなかったりすることが多いものである。人は理性のみで動くものではないので、社内でも意見の対立はよく見られるものだ。自分としてはこうするべきとの意見を出しても、部署によっては不利益となるために反発に合うこともしばしば起こる。会議がまとまらずに長引くのも、参加者それぞれの利害が対立するために起こるわけだ。他にも、理想とするものと現実との間にはさまざまなギャップが生まれる。

仕事の品質を高めたいと思いながらも、時間が足りないために見切り発車となることなどはよく見られる事例だ。どこまで顧客の満足度を高められるか、その見極めが求められるわけである。そのため、仕事はどこに妥協点を見出すかを求められることが常だといっても過言ではないだろう。また、営業のように望む成果を自分の努力に見合う形で得られないこともある。そこにストレスも生まれるわけだが、いずれにしてもそこで諦めるのか、それともどこまで理想に近付こうと努力するかによって人の成長は決まる。

現実とは所詮このようなものと諦めて妥協するだけの仕事をしていると、モチベーションも下がるものだ。けれども諦めることなくギャップを埋めようと工夫することで、新たな能力やスキルを備えることになる。そして多くの場合、その結果として新しい技術や発明が生み出せるのだ。