理想と現実にどう向き合うか

理想を思い描くことは大切だが、現実を重視しないわけにはいかない。人は理想の世界に生きることができず、ありのままの現実世界でしか生きられないからである。両者の間でギャップが生じるのは当然のことであって、驚くことではないし悲しんでばかりもいられない。

あるべき形を目標として思い描くのは、現実を少しでもよくするための方向性を理解するためであって、いきなり目標点に到達できるはずがない。ギャップがあるとすれば、その長さを測り、最終目標までの段階的進捗を計画するしかない。誰かが計画を立ててくれるわけではないので、自分で計画を練ることになる。また、その計画を誰かが計画通りに実行してくれるわけでもない。どの職場に身を置こうが、必ず理想と現実とのギャップに直面することになる。

もし仮に目標が高すぎるのであれば、目標を現実に近付けるよう少しは低くする必要もある。現実に立脚し、現実を見つめ、現実に応じた対応策を講じて、目標に向かって段階的に階段を登るしかないのだ。問題点や障害は山積しているのが普通であって、それを一つ一つ解消していくのが仕事である。一難去ってまた一難、となることも少なくない。だとしたら、頭では賢く考えて肉体では行動を惜しまず、着実に歩む以外に方法はないのだ。周囲を幅広く見渡して状況を把握し、課題となる事柄を深く考えてやるべきことを見つけたら、確実にそれをやり遂げる。こうすることで、一歩目標に近付くこととなるため、これを繰り返すことが大切だ。また行き詰った場合などには、参考情報をヒントにすることもおすすめする。